旅する資格マニア、日本城郭検定ホルダーが挑む日本100名城の旅。9月は萩・津和野を1泊2日で旅してきました。今回は2023年9月3日に訪れた、日本100名城 No.66 島根県)津和野城の登城ログです。
島根県の100名城はほかに松江城、月山富田城がありますが、結構距離が離れているので、今回は萩城、津和野城のセットでの旅です。萩城の搭乗ログはこちら。
津和野城とは
津和野城は島根県の津和野町にある日本100名城No.66に選定されている山城です。
津和野城の創築は永仁3年(1295)ころ、鎌倉幕府が能登の豪族吉見頼行を派遣して築かせたと伝える。小規模な曲輪を連ねた典型的な中世山城であったが、この縄張はその後も大きく変わることがなかった。慶長6年(1601)、関ヶ原の戦いの行賞で入城した坂崎成政が、津和野の町並みを見下ろす比高200mの城山山頂を削平して、三重天守を建て壮大な石垣を設けた近世山城へと大改築した。坂崎氏断絶後に入った亀井氏が今に残る美しい城下町を整備し、明治に到る。現在城跡には山城の石垣としては屈指とされる壮大な高石垣が残り、廃城時の取り壊しを免れた櫓2基が城下に現存している。
日本100名城ガイドブックより
津和野城へのアクセス
JR山口線「津和野」駅から徒歩約20分で登り口、登り口からリフトと徒歩約15分で三十間台(本丸)
住所:島根県鹿足郡津和野町後田
連絡先:0856-72-1854(津和野町教育委員会)
サイト:津和野城跡(津和野町観光協会)
津和野城 登城記
前日は萩観光。萩に宿泊して、朝から津和野に向かいます。
萩から津和野へ

萩から津和野へはバスで一本で行けます。9時10分 萩バスセンター発津和野行きの防長バスに乗りました。

萩から津和野に向かうバスの車窓。走るのはずっと山道なので、こんな光景。バスにゆられること1時間40分。1本とはいえ、長時間のバス旅です。

10時51分、津和野駅に着きました。駅舎、めちゃめちゃ綺麗です。

駅前にはSLが。D51(デコイチ)じゃないですか。夏空に映えます。

駅にある観光案内所で観光プランを相談。レンタサイクルでの最適プランを考えてくれて、地図にペン入れしてくれました。旅行では必ず観光案内所に寄る人です。いいプランとか割引券とか手に入るのでね。
津和野の町並み

「山陰の小京都」と呼ばれる津和野。その中心の殿町通り。左右に白壁が映える綺麗な街並み。自転車も快適に走れる通りです。

通りの左右は堀割。色とりどりの鯉が優雅に泳ぎます。
太皷谷稲成神社

津和野で訪れたかった場所のひとつ「太鼓台稲成神社」。日本五大稲荷のひとつとのこと。パンフ見直すまで気が付かなかったのですが、ここは「稲荷」でなく「稲成」。日本で唯一「稲成」と表記される稲荷神社。願望成就の「成」から「稲成」とのこと。
ここはその入口。自転車を置いて、参道を登ります。

本殿は山の中腹にあります。そこに向けて、朱の鳥居がいつまでも続く幻想的な参道です。

10分くらい鳥居の参道を登って本殿に着きました。

神様に失礼して一枚。しめ縄のボリュームがすごい。

こちらで御朱印がいただけます。また津和野城の御城印も一緒に買えます。なんと太皷谷稲成神社は津和野城の鬼門を守るために建てられているそう。

太皷谷稲成神社の御朱印。境内の4箇所をお参りしたことを示す2面書きの御朱印を頂きました。
津和野城 登城
津和野城観光リフトへ
津和野城跡へは太皷谷稲成神社そばのリフトを使って行くことは調べ済みでしたが、さてリフト乗り場はどこ?

どうやら太皷谷稲成神社の駐車場を通り抜けて、車道を少しくだる模様。写真は車道にある太鼓谷稲成神社の鳥居。

3分程度車道を下ってありました、リフト乗り場。看板は「りふと茶屋」の「茶屋」が消されたあとがあります。昔は茶屋もあったのでしょう。

リフト乗り場に100名城のスタンプ台があります。

観光リフトは一人乗り。楽しい! 日曜日でしたが、利用者はほとんどいなかったです。
リフト降り場から本丸跡へ

リフトを降りてから本丸跡まで徒歩で20分ほどあります。リフト降り場には杖の貸し出しがありました。

リフト降りてすぐの道(遊歩道)。階段状の登り道。

堀切跡が見れる場所もあります。

コンクリートの遊歩道に変わりました。

本丸に向かう途中に出丸への分岐道があります。こちらも寄ってみました。

津和野城 出丸の入口。

出丸からは津和野の町が見下ろせます。

さて出丸から遊歩道の本道に戻って、本丸後に向かいます。

山頂付近、石垣が見えてきました。この石垣は二の丸のものらしい。

整備中らしい箇所が仮設階段になってました。
本丸跡付近

天守台跡の目印。見ての通り、なにも残っていません。津和野城、天守台が城の一番高いところではなく、一段低いところにある、珍しい配置です。つまりまだちょっと登ります。

三十間台(本丸)の石垣。

このあたりが津和野城の本丸。最高所は三十間台と呼ばれるそうです。

津和野城 三十間台の印。

津和野城 本丸からの眺め。津和野の町が一望できます。天気もよいし、良い眺めだ。赤瓦の屋根は、この地方の特徴だそう。

本丸の先に見えるのが、三の丸跡。

9月といえど、まだ暑い。山登って汗かきました。では来た道戻って、下山することにします。
美松食堂 黒いなり

下山して麓の美松食堂で買ったいなり寿し弁当。

黒いなりと呼ばれるいなり寿司。秘伝のタレで煮込んだ黒い揚げ。小腹を満たすのにちょうどよいサイズ。美味しい。
津和野城 100名城スタンプ

リフト乗り場でゲットした津和野城の100名城スタンプ。スタンプ色は緑。山頂の石垣がデザインされています。
津和野城 御城印

太皷谷稲成神社で買った津和野城の御城印。500円です。紙じゃなくてプラ製っぽい。左下に「津和野城 鬼門鎮護 太皷谷稲成神社」と書かれています。日付は自分で入れるタイプ。
まとめ
2023年9月、山口県萩からバスで移動して、島根県の津和野城を訪れました。山陰の小京都と呼ばれる津和野、とってもきれいな町で好きになりました。レンタサイクルで回るとちょうどよいサイズの町です。
太鼓谷稲成神社経由で津和野城跡を巡るコースもなかなか素敵です。急な登りはないですが、それでも山城だけに、歩きやすい靴と体力は必要かな。建物は残ってませんが、天守跡から見下ろす津和野の町並みも綺麗でした。以上、津和野城の登城ログでした。
城巡りで人生リッチに、資格リッチでした。それではまた!