旅する資格マニア、日本城郭検定ホルダーが挑む日本100名城の旅。今回は2022年5月28日に訪れた、日本100名城 No.82 愛媛県)大洲城の登城ログです。

大洲城とは
大洲城は愛媛県大洲市にある、日本100名城に選定されているお城です。
大洲城の始まりは、14世紀前半の宇都宮豊房の築城によるとされている。豊臣秀吉の四国平定後は戸田勝隆、藤堂高虎、脇坂安治と次々と城主が入れ代わり、元和3年(1617年)、加藤貞泰の入封後は、加藤氏の世襲となって明治維新を迎えた。城は肱川(ひじかわ)に突き出す標高約20mの地蔵ケ嶽(じぞうがだけ)に築かれ、肱川の水を利用した広大な内堀と外堀が城内を巡っていた。山頂に位置する本丸上段は多聞櫓に囲まれ、四重四階の層塔型天守が台所櫓と高欄櫓を従える「連結式天守」がそびえていた。明治維新の廃城は免れるが、明治21年(1888)に天守の取り壊しが行われた。平成16年、大洲市制50周年記念に古写真や天守雛型などを基に、天守が木造再建された。
日本100名城 公式ガイドブック
大洲城へのアクセス
大洲城の最寄駅はJR伊予大洲駅。JR松山駅から予讃線のJR伊予大洲駅まで特急「宇和海」で約35分。伊予大洲駅からは徒歩約25分で大洲城に着きます。
住所:愛媛県大洲市大洲903
連絡先:0893-24-1146(大洲城管理事務所)
公式サイト:http://www.ozucastle.jp/
大洲城 登城記
大洲城へは愛媛二泊三日の家族旅行の二日目に、一人で訪れました。この日は、日本100名城の宇和島城に登城した後、大洲城にきました。宇和島城の登城ログはこちら。
大洲城へ

13:59 JR宇和島駅発の特急「宇和海」に乗り、14:42 JR伊予大洲駅に到着。いざ大洲城へ。

大洲の滞在時間は1〜2時間の予定。大洲城は徒歩25分の距離ということで、どのように大洲城に向かうか、大洲駅に隣接する観光案内所の人に相談してみました。結果、観光案内所のレンタサイクルを借りることにしました。「伊予の小京都」と呼ばれる「大洲」。自転車なら機動力高く観光できます。

自転車で大洲城に向かう途中。肱川(ひじかわ)にかかる橋から撮影した大洲城。よい眺めです。また、天気もよくサイクリング日和でした。

自転車を山の麓にある市民会館の駐輪場に停めて、地蔵ケ嶽の山頂にある大洲城に向かいます。徒歩で5分くらいの上り坂。

上り坂は舗装されていますし、斜度もそれほどありません。登るのは楽です。

山頂に着きました。大洲城は複合連結式4層4階の天守閣。左が2階に高欄(こうらん)のある高欄櫓、中央が復元された4層4階の天守、右は入り口になっている台所櫓です。これらがつなげられて一つの建物になっているので、”連立式”天守と呼ばれます。
大洲城 天守

台所櫓から大洲城内に入ります。観覧券は550円。

城の中に入りました。ここは江戸時代から残る「台所櫓」(重要文化財)。台所櫓から廊下を渡って天守に向かいます。

天守内部。平成16年(2004)に木造で復元された天守は、柱も壁も障子もきれいです。復元は、明治初期の古写真や江戸期の木組模型などの史料を基に進められたそう。

廊下には大洲城の建築ジオラマが飾られています。

大洲城の天守2階に上がってきたとこ。

大洲城の天守3階。上に行くほど階段が急になります。

大洲城の天守4階、最上階です。鯱鉾の複製があります。

天守4階からの眺め。清流肱川が流れ、奥には緑の山々。なんともいい眺め。

天守4階からの眺めをもう一枚。正面に写る建物が高欄櫓(こうらんやぐら)。こちらは江戸時代か残る建築物。重要文化財。
大洲城 高欄櫓

天守から廊下を歩いて「高欄櫓」へ。ここが高欄櫓。安政4年(1857)の大地震で大破し、万延元年(1860)に再建されたもの。昭和45年(1970)に解体修理されたものです。天守とは柱や壁の色合いが違います。

大洲城 高欄櫓2階。2階に高欄(左の窓の向こうに見えるやつ)があるので、高欄櫓と呼ばれます。

見学を終えて、外にでました。右が高欄櫓、左が天守です。
大洲城 100名城スタンプ

大洲城の100名城スタンプ。大洲城内入り口(台所櫓)で、窓口の人にスタンプを貸してもらう形でした。
天守と2つの櫓がすべておさまったデザインです。スタンプの色は赤でした。
大洲城 御城印

こちらが大洲城の御城印。スタンプと同じ大洲城入り口のグッズコーナーで購入。500円です。
紙は大洲和紙を使用。家紋は加藤氏の家紋「蛇目」と「上り藤」だそうです。日付は記入済みでした。
まとめ
愛媛県大洲市の大洲城を訪れました。この日は宇和島城→大洲城と愛媛県の100名城のうち2城に登城しています。
肱川のほとりの小山の上に鎮座する大洲城、絵になります。平成に木造再建された天守と、江戸時代から残る重要文化財の2つの櫓。中を歩いてまわることができます。中はゆったり歩ける広さがありました。
お城に訪れて、大洲の人たちが情熱をかけてお城の復元に尽力してくれたのを感じました。おかげで今の私たちが大洲城を楽しむことができる訳で、感謝しかありません。そういえば、観光列車「伊予灘ものがたり」が鉄橋を通るとき、大洲の人たちがのぼり旗を振って歓迎してくれています。訪れたときの、ちょうど本丸に旗をふる人たちが集まっていました。このおもてなし、ありがたし。
このあと、借りた自転車で伊予の小京都「大洲」の散策を楽しみました。大洲、よいとこです。
以上、城巡りで人生リッチに、資格リッチでした。それではまた!
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