趣味の城巡り、今回は長野県諏訪市にある高島城に登城しました。諏訪湖に面して建つ城で、続日本100名城のNo130に選定されています。
高島城とは
高島城とは長野県諏訪市にあるお城です。豊臣秀吉の家臣、日根野織部高吉（ひねのおりべのかみたかよし）が築城。文禄元年（1592）に着工、慶長3年（1598）に完成と、7年ほどかけて築城しました。城の際まで諏訪湖の水が迫り、「諏訪の浮城」とも呼ばれました。
関ヶ原の戦いでの家康勝利により、徳川軍に属した諏訪頼水が慶長6年（1601）に藩主となりました。もともと日根野織部高吉以前、諏訪大社の神職の諏訪氏が国人領主として治めていた地ですので、父祖の地を回復した形です。以後幕末まで諏訪氏は高島藩3万石の藩主として、この地を治めました。
明治4年(1871)、廃藩置県により城郭の撤去が決定。明治8年（1875）天守閣の撤去が終了しました。現在の天守閣は昭和45年（1970）に冠木門（かぶきもん）・隅櫓（すみやぐらとともに復興されたものです。
高島城へのアクセス
JR中央本線)上諏訪駅諏訪湖口から徒歩10分です。
車の場合、中央自動車道諏訪インターから約15分となります。
高島城 登城記
2020年8月、安曇野の田舎拠点から東京へ帰る途中、上諏訪駅に途中下車して高島城に登城しました。
高島城へ
JR上諏訪駅から徒歩で高島城に向かいます。アクセスに書いた諏訪湖口（西口）ではない、霧ヶ峰口（東口）に出てしまいました。1番線も観光案内所も霧ヶ峰口側にあるから、こちらのほうがメインの出入り口かも。
観光案内所で話を聞いたけど、駅前の道を道沿いに行けば着きますとのこと。たしかに曲がりくねってはいるけど、道なりに進めば高島城に着きました。10分ちょっとです。
冠木橋・冠木門
高島城のメインの入り口。冠木橋を渡って冠木門です。橋も門は昭和の再建ですが、石垣は江戸時代からのもの。野面積みです。城の中に入っていくのは、城好きとしてはワクワクが高まる瞬間。
冠木門正面です。奥には庭園が広がっています。
門をくぐったところには、昭和45年の再建の際の碑がありました。
天守閣
一段高いところにある、昭和45年に再建された天守閣。
壁とかきれい。3層目の窓とか、当時に似せる気なかったでしょう、という感じの造りではあります。それでも天守があるとないとでは気分の盛り上がりが違います。
天守閣に入るには入場料310円が必要です。100名城スタンプも天守閣の中です。スタンプ写真はのちほど。
天守閣の中は資料館になっています。1階は郷土資料館と企画展示室、2階は高島城史料室、3階は高島城史料室と展望台です。
2階の資料室で知ったんですが、葛飾北斎の富嶽三十六景の一つに諏訪からの富士がありました。諏訪湖を中心に、奥に富士山、手前に高島城が描かれていました。富嶽三十六景って東海道沿いの光景だけかと思っていた。
3階の展望台は外に出られます。写真は諏訪湖方面。手前の建物の奥に諏訪湖があります。あいにくの雨空で遠くは霞んでいて残念。高島城は日本3大湖上の一つ（残りの2つは宍道湖の松江城、琵琶湖の膳所城）。江戸時代は城の際まで諏訪湖の水が迫って浮城と称されたということですが、その光景を見たかったものです。
庭園・諏訪護国神社
城内は庭園として整備されています。雨が降ってきたので、写真はこれだけ。
同じく城内にある諏訪護国神社。左側は神楽殿でした。
高島城 続100名城スタンプ
天守閣1階、受付より奥に入ったところにある100名城スタンプ。高島城のスタンプは緑色。冠木橋のあたりから天守閣を眺めた構図です。
御城印は過去イベントで販売があったそうですが、現在は販売されてません。
高島城で入手したもの
今回の登城には連れがいたんですが、そちらが高島城内の売店で買ったものがふたつ。
長野ローカルキャラのクリアファイル
左から
塩尻市 玄蕃サラ
岡谷市 岡谷まゆみ
諏訪市 諏訪姫
上田市 小松姫
下諏訪町 阿弥陀万里
松本市 くのいち縄手
私はそちらの属性はありませんが、センター諏訪姫のミニスカ具合は気になる。
河合曾良の資料集
芭蕉の弟子、河合曾良の資料集。河合曾良は上諏訪宿の生まれと伝えられています。しかし、クリアファイルとの振り幅が大きすぎ。
高島城 ロゲットカード
売店で500円以上買うと、こちらのロゲットカードというのがもらえます。ローカルゲットの略かな？ 日本全国的なコレクターズカードです。私は集めてませんが。
さいごに
久しぶりに鉄分ならぬ城分を補充しました。やはり城巡りはいいですなぁ。諏訪というと諏訪大社も回りたかったですが、残念ながら今回はその余裕はなし。
上諏訪駅には構内に足湯があります。ちょっと早めに駅構内に入って足の疲れを癒やすのもオススメです。
