2020年の美術検定3級を受験しました。今年からオンライン試験となった美術検定。自宅で受験できます。試験の受け方、難易度などをレポートします。
2020年の美術検定はこんな感じ
美術検定を受験するには、申込みの時に美術検定に会員登録します。これで自分のマイページができます。試験時間になるとこのマイページ上で申し込んだ試験が受験可能になります。試験はどこかの会場に行くことなく、自分のパソコンからOK!
2020年の1〜3級のオンライン試験は11月7日(土)・8日(日)の10:00〜18:00の時間帯です。この時間帯に1回だけ受験できます。日曜受験ならば土曜受験より1日余分に勉強できて有利ですが、あいにく予定があり私は7日(土)に受験することとなりました。勉強不足を実感しているので不本意でしたけどね。
美術検定3級の勉強
私の美術検定の勉強はテキストの通読2回と公式問題集3級を3周まで。テキストは面白いのでもう少し読み込みたかったけど、時間が取れませんでした。
美術館とかは割りとでかけていたほうで、美術鑑賞の素地はゼロではなかったですが、得意分野というわけではありません。ちなみに描くのはさっぱりです(笑)
美術検定3級 受験記
試験の始めに
午前は最後の仕上げの時間に当てて、16時に美術検定のサイトにアクセス。マイページを開きます。
そうそう、マイページにログオンできるかは、試験日前に確認しておいたほうがよいですよ。パスワードを忘れている可能性があります。試験日前にマイページにアクセスすると、試験の操作感が体験できるチュートリアルをやることができます。
美術検定3級の受験を開始すると、いきなり試験ではなく、受験に関する誓約書とアンケートに回答を求められます。誓約書は「試験内容をネットなどに流さない」というものでした。「試験中にテキストを見ない」というものではなかったです。テキスト参照可、でいいのかな? アンケートは職業、年齢、美術館に行く頻度などの常識的な範疇のものでした。
そのあと試験の回答方式に慣れるためのチュートリアルを10問やります。これは試験日前にやれるものと同じものでした。10問やっても正否は表示されません。あくまで操作感になれるだけのものです。
試験画面について
問題は四肢択一のマークシート形式。1番から順に表示されます。問題は前にも後ろにも進むことができます。当たり前に思うかもしれませんが、以前、一度回答した問題に戻れないオンライン試験もあったのでね。
画面には残り時間がカウントダウン方式で表示されます。3級の場合、試験時間は60分。試験問題は約100問です。
他のオンライン試験では「この問題を後で見直す」みたいな印を画面に付けておくことができるものもあります。美術検定ではなかったので、これはぜひ欲しいですね。見直しが簡単になるので。ただ紙もペンも傍においておけるので、見直したい問題を控えておくとよいかも。今回の本番でそこまで知恵が回らなかった・・・
試験の内容・難易度
問題は西洋美術史を古代から現代へ、次に日本美術史を古代から現代へ、そして美術の基本・つくる+みるとテキストの順番通りに進んで、最後に知識・情報の活用問題となります。公式問題集とも同じ順番ですね。
テキスト・問題集通りの美術史の順番で出題されるので、難易度はぐんと下がります。これがバロック美術の次にルネッサンス美術とか、歴史の順番を前後されたらとても難しい試験になったはず。
公式問題集とほぼ同じ問題は2〜3割程度という感触でしょうか。大体はテキストのカラーページにでてくる作品と作者を覚えておけば大丈夫。正答率60%が合否ライン。難しい問題は捨て問題と割り切っても合格ラインにのるだろうと想定してます。
試験で焦ったこと
100問想定でペース配分していたのですが、なんと90問で問題終了。100問だと思いこんでいたので、90問目で採点ボタン(提出だったかな、ボタン名はうる覚え)がでてきて、次に進めなくなったときは焦りました。
あとで試験要項を確認したら「問題数は難易度に応じて年度ごとに異なります。」と書いてあった。公式問題集でも2008年実施例で90問/60分と書いてありました。
90問は45分くらいで回答完了しました。100問だったら時間スレスレだった感じ。残り時間で1問目から見直ししていたら50問目くらいで60分を迎え、強制提出となりました。自分で最後の採点ボタンを押すつもりだったので、ちょっと無念の幕切れです。
提出が終わってもその場で合否は分かりません。11月13日から正答がマイページで公開されるそうです。
まとめ
勉強始めて問題集を1周したときには、解けない問題ばかりで暗然としました。近代〜現代の美術史は特に苦手。3周くらいして全体の7割くらい解けるようになったところで挑みました。感触的にたぶん合格ラインにのったのではないかと思います。
本編にも書きましたが、テキスト順に出題されることにとにかく安堵しました。この画家はこの問題順で出てきたら間違い、みたいな推測が効くので。
美術検定の勉強を通して、美術史というものを集中して勉強することができました。よき大人であるために、かなり有益な知識だと思います。より美術館めぐりが充実しそう。
美術で人生をリッチに、資格リッチでした。それではまた!