日本ソムリエ協会が主催する”J.S.A ワイン検定 シルバークラス”を受けてきました。ワイン検定の勉強法と受験記をつづります。
J.S.A.ワイン検定とは
J.S.A.ワイン検定とは日本ソムリエ協会が主催する検定試験です。ソムリエ試験をやっている団体ですから、試験の出自は確かです(資格試験て珠玉混合ですからね)。
ワインの入門資格の位置づけでペーパー試験のみ。テイスティング試験はありません。試験の前にワインエキスパートである講師の講座があります。講座のあと試験。当日合否が判明します。
日本ソムリエ協会の上級試験として、飲食業界に従事している人向けの”ソムリエ試験”と飲食業界での勤務実績のないワイン通向けの”ワインエキスパート”試験がありますが、これらの試験とは難易度は雲泥の差。ワイン検定はワイン初心者に取り組み易い資格です。
ワイン検定は2つのレベルがあります。
ブロンズクラス
家庭でワインを楽しむための知識を習得する入門資格。
来年(2020年)は4,6,9月の年3回実施。
受講料;11,000円シルバークラス
レストランでソムリエに相談したり、
ワインショップで好みのワインが選べる程度の知識を習得する中級資格。
ブロンズクラス合格者のみ受験可能。
来年(2020年)は11月に1回実施。
受講料;15,000円
2019年現在、シルバークラスより上級の試験はありません。ただ、いずれゴールドクラスとかできそうなネーミングですね。
ワイン検定の勉強法
私は2016年にブロンズクラスに合格しているので、今年(2019年)はシルバークラスを受験します。
試験前の学習
ワイン検定のサイトで試験を申し込むとテキストが送られてきます。
このテキストは重要ポイントに黄色の網掛けしてあります。試験はこの網掛けからしかでないと経験則から判断。ここだけを集中して覚えます。それでも127ページのテキスト。ぶどう品種とか地名とか、似たような名詞が続くので結構大変。
ちなみに今年2019年からテキストが一新。この網掛け表示、講師用のテキストが受講生に届いたかと思ったと、先生が言っていました。親切設計です。
加えてワイン検定の講師によっては、事前に問題集とかポイント集が届くことがあります。これはまず試験に出るポイントなので丸暗記必須です。テキストにも書き込み要です。私は緑色のマーカーなので強調表示しました。試験に出るポイントは、まずテキストの網掛けに重なります。これで覚える量(山をかけるポイント)がだいぶ減ります。
試験日前までにテキストは4周読んで、講師作成の問題集は2回やって挑みました。この程度では記憶的に曖昧なので、あとは講義を聞いて確実にします。
ワイン検定2019 受験記
2019年は11月23日(土)と24日(日)がワイン検定シルバークラスの試験日。申込時に選んだ講師によって日程と会場が決まります。
私は23日(土)にエレナ・アフォニナさんの講座を受けました。エレナさんはロシア人女性。日本語は堪能です。日本で働いていて、その傍らワインエキスパートを取得して今回の検定の講師をしています。私のブロンズクラスの講師もエレナさん。ワインを通じて国際交流♪
会場は東京駅八重洲口にある貸し会議室でした。
当日の時間割りはこんな感じです。
14:10〜16:10(2時間) :講義
16:10〜16:20(10分):休憩
16:20〜17:00(40分):試験
ワイン検定シルバークラス 講義
この会場の受講生は男性2名、女性3名の5名でした。
エレナさんがテキストを超重要ポイントをパワポにまとめたものを使って、日本〜南アフリカまでの計13カ国の講義をします。ほぼすべてが試験に出るポイントだから一言も聞きもらせない。とっても忙しいです。
出そうなポイントには赤マーカで下線を引きました。質問とかで声に出すと、さらに記憶に定着しやすいです。このあとすぐ試験のため短期記憶も駆使も必要。たまたま講義中に口にした部分が試験にでて、救われたことも。
休憩時間はテキストを通して眺めて、マーカーポイントを復習します。
ワイン検定シルバークラス 試験
試験は70問を40分で回答します。70問すべて、3つの選択肢から選ぶ形式。変な引掛け問題はありません。たとえば「○○でないものを答えよ」とか。あとマークシートではなく、回答用紙に手書きする形式です。問題冊子と解答用紙は別々で、問題冊子は持ち帰れません。
感触として、難しすぎることはないが、想像していたよりは難しい。事前学習なしに講義だけを当てにして望んだら、玉砕だったはず。
40分の試験時間は十分でした。最初の15分で問題冊子に回答、次の10分で回答用紙に転記、次の10分で見直し。ちょっと早めに提出、と進めました。
提出前に自信がある回答を数えたら大体60%台。まあ大丈夫だろうと思う問題が残り20%くらい。残り20%は勘です。ちなみに合格ラインは70%とのこと。
のちほど聞いた話ですが、1問1点で70問、70点満点の試験だそう。合格ラインが70%ということは、49問正解で合格ということか。100点満点で2点配点の問題があるかと思いましたが、そうではないようです。
試験結果
試験結果は即日講師が採点して、合否が判明します。私の採点済み解答用紙がこれ。もちろん回答はモザイクにしてます。
59という数字が目に飛び込んで、不合格と真面目に思いました。59/70で正答率84%、合格でした!
ちなみに同じ会場で全問正解の猛者がいました。大学の先生でしたが、さすがです。
お疲れ様会
試験後はエレナさんおすすめのお店でお疲れ様会!
焼き鳥とフランス料理を融合させたお店。焼き鳥屋と侮るなかれ、強面の店長のワイン知識がすごかった。ワインとよく合う鳥料理、マリアージュというものを楽しみました
ワイン検定まとめ
よほど好きなものでない限り、知識は集中的に詰め込まないと自分のものになりません。今回試験というプレッシャーで集中的に勉強したおかけで、少しはワイン知識の核となる部分ができました。これがワイン検定を受ける最大の理由です。シルバークラスくらいの知識は教養として身につけたいですからね。
ワイン検定シルバークラス合格ということで、次は実践。ガールフレンド達とワインを飲みに出かけることにしましょう。モテ資格研究家としては、ワイン検定取得のメリットはここにあるといっても過言ではないです♪