旅する資格マニア、日本城郭検定ホルダーが挑む日本100名城の旅。今回は2022年5月27日に訪れた、日本100名城No.81 愛媛県)松山城の登城ログです。

松山城とは
松山城は愛媛県松山市にあるお城。松山のシンボル。山の上に複雑に構成された天守群の造りが、城好きの間でも人気の高い城です。江戸時代以前からの天守を残す現存12天守の一つでもあります。
私の中では司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公3人の出身地が松山。この松山城を仰ぎ見て育ったんだろうなと想像して、訪れる前から勝手に親しみを感じていました。
松山城は、加藤嘉明が関ヶ原の戦いの戦功により伊予を与えられ、慶長7年(1602)に築城を開始したことに始まる。標高132mの勝山山頂に本丸を置き、麓に二の丸と三の丸を設けた平山城である。本丸の天守曲輪を構成する建物の多くは数度による火災により焼失。天守も一度は焼失したものの嘉永5年(1852)に再建竣工され、この天守が現在も残る。天守と小天守が隅櫓で結ばれた天守群や櫓、門などが山頂の本丸に並び建っていた。加藤氏の時代にはこの城は完成せず、蒲生氏を経て松平氏の時代に完成。この松平氏が明治まで続いた。
日本100名城 公式ガイドブックより
松山城へのアクセス
JR松山駅から市内電車「道後温泉行き」で約10分「大街道」下車、徒歩5分。城山ロープウェイで約2分、山頂駅から天守まで徒歩約10分です。
所在地:愛媛県松山市丸之内1
連絡先:089-921-4873(松山城総合事務所)
公式サイト:https://www.matsuyamajo.jp/
松山城 登城記
今回の旅は家族旅行。道後温泉旅行の名目で愛媛へ。ついでに愛媛の日本100名城5城に登城しようという魂胆です。午前に夫婦で今治城に登城、午後はこれに親が合流しての接待松山城登城となりました。
松山城へ

旅の始まりはJR松山駅から。ここで今治城から帰ってきた私と、特急で愛媛に来た親と合流。
ここから市内電車に乗り換えて、「大街道」駅まで。市内電車の車窓からは堀に囲まれた二ノ丸が見えます。他所者としては、ここに天守があるんじゃないかと勘違いしてしまいそう。
「大街道」駅から松山城ロープウェイ乗り場まで歩くこと5分。お城に行くのにロープウェイを使うところなんて初めてきた。ロープウェイ乗り場につくと、山頂への手段として「ロープウェイ」と「リフト」があることを知ります。ここは「リフト」を選択。

スキー場によくあった一人乗り用のリフトでした。今はあんまりみかけないよね。天気がよく、リフトは開放感いっぱい。風が気持ちいいです。

リフトから降りて天守を目指しますが、これが徒歩10分ということで結構遠い。登り坂ですし。これが坂の上の城!写真中央の大きく写る建物は天守でなく「櫓」。「天守」はその奥に小さく写っています。
側面の石垣も立派。標高低いといえ、ここは小山の山頂。よくここまで膨大な石を運び上げ、積み上げたものです。

松山城で有名な建築の一つ、戸無門(となしもん)。重要文化財。防御の施設なのに、文字通り「戸」がない、不思議な門です

筒井門。松山城最大の門とのこと。この門の横に見えていない隠門(かくれもん)というのがあり、筒井門から侵入する敵を挟撃できるようになっています。

本丸の広場にでました。ここでも天守はまだ遠くに見えます。

山頂からの眺め。瀬戸内海まで一望できます。

天守にだいぶ近づきました。

天守のそばまでは無料でこれますが(ロープーウェイ・リフト代を除く。徒歩も可ですから)、天守に入るには観覧料520円がかかります。この入口に100名城スタンプ押し場もあります。
天守へ

ここからは有料エリア。天守を接写。

建物内に入っていきます。

天守入口は石を切り抜いたような場所でした。

天守内部の写真は全然撮ってません。天守・小天守・隅櫓が結ばれた連立式天守は広くて、まわるのに一生懸命で。ここは天守のたしか最上階(ちょっと自信なし)。幕末に再建された天守とはいえ、内部がとてもきれいですよね。なかも広々してます。

天守から歩いてきた櫓たちを臨みます。ここまで登ってきて、難攻不落な城と形容されるのが体感で分かりました。

天守から反対側の光景。こちらは瀬戸内海まで臨める爽快な眺めです。

天守巡りからでたところ。正直、天守内もかなり歩きました。階段のアップダウンに加えて、小天守→大天守と渡り歩くので。高齢者同伴なので特に大変でした。
松山城 100名城スタンプ

お楽しみの100名城スタンプは前述ですが、入場の際に押しました。自由に押せる形式です。

インクの色は黒。連立式天守を上空から眺めた構図で、デザインされています。枠は正方形で手堅い感じ。
松山城 御城印

こちらは松山城420周年を記念した、2022年1月15日〜2022年12月31日までの限定デザイン。ラッキー!天守きっぷ売り場で買えます。300円。
「420周年」と「松山城」の文字が書かれ、歴代城主(加藤家・蒲生家・松平家・久松家)の家紋が入っています。背景に松山城まで印刷されている手の込んだもの。日付も書かれた状態で渡されました。
まとめ
愛媛県松山市の松山城を訪れました。麓の松山市内から、いつでも勝山の山頂に仰ぎ見るその城は、伊予人の精神的支柱だったんじゃないかなぁと感じます。
勝山の山頂に築かれた松山城、石垣・門・櫓、そして天守群が大規模かつ複雑に構成されていて難攻不落を感じさせる堅城でした。これは聞いたり、テレビで見たりではやっぱり分からない感覚。生(なま)城はやっぱりいいですなぁ。たっぷり2時間以上、堪能いたしました。以上、松山城の登城ログでした。