旅する資格マニア、日本城郭検定ホルダーが挑む日本100名城の旅。今回は日帰りで福井県の100名城を巡りました。今回は日本100名城No37.一乗谷城です。
一乗谷城とは
一乗谷城とは福井県福井市城戸ノ内町にある、戦国大名朝倉氏の山城と城下町が構成する一帯のことです。文明3年(1471年)に朝倉孝景が一乗谷川沿いの天然の要害を拠点にしたことに始まります。以降、朝倉氏5代103年、領国支配の拠点としました。越前の政治・文化の拠点として繁栄しましたが、1573年に織田信長に滅ぼされます。放たれた火によって灰燼と帰したそう。現在は武家屋敷や町並が復元され観光することができます。
日本100名城公式ガイドブックでは「一乗谷城」と記載されていますが、ガイドブックなどには「一乗谷朝倉氏遺跡」などと書かれていることもあります。特別史跡・特別名勝・重要文化財(国の三重指定)となっています。
一乗谷城へのアクセス
一乗谷城へは福井駅から京福バスで1本、約30分ほどで着くことができます。公共交通機関で城巡りする人に優しいお城です。
所在地:福井県福井市城戸ノ内町28-37
連絡先:0776-41-2330(一般社団法人 朝倉氏遺跡保存協会)
一乗谷城 登城記
福井の城旅は福井駅→一乗谷城→永平寺→丸岡城→福井駅と一筆書きでまわりました。
福井駅から一乗谷城へ

福井城巡りの出発点は福井駅。まずは駅そばの福井市観光案内所に立ち寄り情報収集。ここの職員さんに巡りたい場所を伝えると、非常に熱心な方でバス時刻から観光ルートまで作ってくれました。今回の旅なら京福バスの「休日フリーきっぷ」1,000円を買うのがお得とのこと。この休日フリーきっぷも観光案内所内で購入することができます。
10:00 福井駅西口5番乗り場10時発、一乗谷東郷線のバスに乗車。約30分で「復元町並」というバス停に着きます。
一乗谷城散策はこのバス停利用がいいと思います。
復原町並散策

こちらがバス停降りてすぐの復元町並入り口。復元町並のエリアは入場料が必要です。大人220円、中学生以下無料。またチケットの見せると復元町並のエリアに再入場もできます。
チケット売り場は100名城スタンプを押すことも、一乗谷城の御城印も買うこともできる大事なスポットです。

チケット売り場を抜けたところ。天気もよく、11月にしては暖かく散策に最高の陽気でした。

復元町並とは城下町を復元したもの。武家屋敷と町人の家を再現してます。戦国時代後半、越前の中心として栄えた一乗谷城の町並に思いを馳せることができます。2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀も朝倉氏に身を寄せていたことがありました。彼やその家族もここを歩いていたのかもしれません。

復元した家の一つを覗いてみたところ。この家は家の中に井戸がありました。復元された家は中に入ることができます。商人のマネキンなどがいる家もあります。

路地にはこんな演出も。色鮮やかですね。
山城エリア
復元町並は南北の入り口で囲まれたエリアです。復元町並を出て、道路を挟んだ反対側が山城エリア。朝倉館の発掘跡や山頂には一〜三の丸があります。今回は山頂まで登らず、麓を散策しました。

麓は川を掘のように使っています。

朝倉館跡の入り口にある「唐門」。江戸時代松雲院の山門として建てられたものだそう。堀の鯉を入れたかったので、この角度から撮影。

朝倉館は5代当主朝倉義景が住んだ館跡です。「麒麟がくる」でユースケ・サンタマリアが演じてた人ですね。発掘跡が整備されていて、少し山を登ったところから見下ろして撮りました。奥に入ってきた唐門が写っています。

20分ほど山城エリアを歩きました。写真は「湯殿跡庭園」。写真では何を写しているんだか分かりませんね。

山城エリアを降りてきたところにあった朝倉神社。特に説明が見えなかったけど、越前の雄 朝倉氏を祀っているにはかなり簡素な社でした。
一乗谷城 100名城スタンプ

復元町並の入り口のチケット売り場でいただける100名城スタンプ。色は青。唐門を正面から見た構図です。角を変形させた四角形でデザインされています。
一乗谷城 御城印

同じく復元町並入り口のチケット売り場で買える御城印。1.通常版、2.通常版に特別史跡指定50周年記念と印刷されったバージョン、3.明智光秀バージョンの三種類がありました。私は50周年バージョンを買いました。左上に50周年記念の印が入っています。
登城日付が入った状態で渡してくれるのはありがたいです(自分で手書きするところも多いのでね)
最後に
福井県の100名城巡り、はじめに越前朝倉氏の一乗谷城を訪れました。福井駅からバスで一本30分、ほどよい距離感です。
戦国時代、一乗谷という谷沿いに発展した一乗谷城は山城部と復元された城下町が一緒に見られ、他の100名城と趣がちょっと違います。復元された町並は「麒麟がくる」でみた、戦国時代の庶民の生活の場にタイムスリップしたような気持ちにもなります。これと山城部分の組み合わせでとても充実した登城でした。
100名城スタンプのほか、御城印も入手できて満足。失敗したのはドラクエウォークのお土産獲得スポットだったのを忘れたこと。無念。
このあと、永平寺、丸岡城とめぐりましたが、それはまた別の記事で。
城巡りで人生リッチに、資格リッチでした。それではまた!