学びと投資で豊かになるブログ。今回は学び。
”マネーの会”主催のセミナー「51歳でFIREした元金融マンが教える米国株投資」に参加しました。講師は個人投資家で人気ブロガーのエルさん。FIREを達成された方でもあり、FIREを指向する僕が興味津々のセミナーです。
※FIRE=Financial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア)の頭文字をつなげたもの。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
セミナーの概要
主催者
セミナーの企画は”マネーの会“。コミュニティの女王 中村薫さんが主催する会で、よくセミナーやイベントに参加させてもらっています。
マネーの会 公式ホームページ
このブログでは参加したセミナーは学びの整理として、記事にしています。
セミナー日時
2021年2月27日(土) 9:30から2時間、渋谷の貸会議室で行われました。休日の朝活です。天気はよかったけど、風の冷たい日でした。
コロナ禍でオンラインセミナーが多かったので、リアルセミナーは久しぶりで嬉しいですね。僕はボランティアでビデオ撮影をお手伝い。このビデオは外部非公開ですのであしからず。エルさんは顔出しNGですから、このブログにも写真はありません。

講師 エルさん
個人投資家で人気ブログ、「【L】米国株投資実践日記」 を運営されてます。ブログタイトル通り米国株が運用の主軸ですが、国内などもされてます。
2019年にアーリーリタイア。今年で3年目。今年、ダイヤモンド社から初の書籍、「英語力・知識ゼロから始める! エル式米国株投資で1億円」を出版されました。僕も電子書籍を購入。予習してセミナーに臨みましたよ。
セミナーメモ
響いた点を中心に、私的なメモです。ピントがずれている点もあるかもしれませんが、ご容赦のほど。
米国株が最強の理由
- 長く安定的な収益実績、連続増配銘柄も多い(30年以上は日本は花王が31年連続のみ、P&Gは64年連続増配を始め多数)
- 高いブランド力を持ち、世界中でビジネスを展開している
- 大きな企業でも高い成長力(日本の大企業とは全く成長力が違う)
- 人口増加も続く。現在3.3億人→2050年 3.8億人予想
米国企業と比べると、日本企業はいいところほとんどなくて悲しくなります・・・
エル式 米国株選びの6つのポイント
エルさんが米国株を選ぶときのポイントは以下の6つだそう。
- よく知っている製品・サービスを扱っている
- ポピュラーな企業
- 高い収益性・競争力
- 成長性が高い
- 10年以上にわたり、増配した実績
- 売上高営業キャッシュフロー比率が20%以上ある
1つ1つを具体的に説明してくれましたが、響いたのは次の言葉。
売上高の成長する企業は魅力的
コストカットしか打つ手のない企業は・・・
多くの日本企業を指しているようで、無言になってしまいます。
米国株紹介
日本の優良企業である花王と米国株優良企業のいくつかを比較して、その米国株最強理由を具体的に説明してくれました。具体的に説明があったのは以下の企業。
- P&G 世界最大の日用品メーカー
- スリーエム 化学・電気素材など多角経営
- J&J 総合ヘルスケア企業
- ペプシコ 飲料大手の一角。スナック菓子と清涼飲料の2本柱。
時価総額、ROE、ROA、売上高営業CF比率、配当利回り、予想PER、自己資本比率、PBR、連続増配年数などを紹介・比較してくれました。日本の優良企業である花王と比べても、圧倒的によい数字。たしかに投資家として勝負するなら、勝率の高いところで勝負するのが正しい戦略と思えます。
エルさんのバランス投資
エルさんはいくつかの点でバランスを意識しています。
まず個別株とETF。これは併用してバランスを取っているそう。ETFとして紹介されたのがバンガード・S&P500 ETF(VOO)とインベスコQQQトラストシリーズ1(QQQ)。エルさん自身はアーリーリタイアするにあたって、バンガード・米国増配株式ETFの比率を8.77%と一番高くしたそうです。
続いてセクターのバランス。景気変動に左右されにくい安定性の「生活必需品セクター」と成長が望める「ITセクター」を半々にしてるそう。
ROAD TO 早期リタイア
金融機関に勤めていたエルさん。インサイダー取引防止の社内ルールのため、投資には制約があったそう。とはいえ社内ルールに従いつつ、20代から株式投資は始めていました。40歳頃から10年後の経済的自由を獲得するために、本格的に準備してきたそう。それが米国株投資。海外株式の特定口座が利用可能になったことが大きかったそうです。
10年でリタイア可能なまでの資産を築けたのはすごい!
早期リタイアでクリアすべき問題は以下のようなこと。
- お金の問題
- 生き甲斐・やり甲斐の問題
- 家族の問題
- 友達の問題
これらをクリアするために30代半ばから社外の仲間を作ったり、家族の信頼関係を構築していたそうです。
お金の問題はネットの無料ツール「逃げ切り計算機」を使うと一助になるとのこと。そういえばこの計算機、僕も記事にしたことありました。
セミナーで響いた点がここ。
ポイントは楽観的すぎず、悲観的すぎず。数値は世間の平均ではなく、あくまで自分(家族)の実情や考えを踏まえ入力。何度も繰り返し計算することで「当たり」がつく。
セミナーでエルさんが「アーリーリタイアできそうな人が悲観的見通しでいつまでもしない」って言ってました。そしてリタイアしても「意外とお金はかからないかも?」と。
そして、」リタイアして得られるものは自由にできる「時間」と「自己決定できる自由」。人生には旬があり、人間はいつ死ぬか分からない。健康でやりたいことをやれる時期というものがある、と。たぶん僕がFIREの先駆者から一番聞きたかった言葉です。

質問タイム
気になった点を2点ほど聞いてみました。
Q.生活資金としてドル資産から円資産に戻すのはどうしているか
A.今のところドル資産には手をつけていない。円資産から生活費がやりくりできているので。
Q.投資資金として円からドル転するときに気をつけていることはあるか
A.為替とか手数料とかは小さいことと考えあまり気にしていない。投資の行動のほうが大事。
なるほど。
感想
投資でも賭け事でも、より勝率の高いとこでするのは鉄則。とすると、日本に投資するよりアメリカで投資するほうが断然有利、ということを感じたセミナーでした。そして、為替とか気にして、米国投資をひかえているよりも、積極的に攻めたほうがよいのかなとも。
僕の感覚としても、これから米国と日本の差が大きく開いていく気がしますし、米国株へのウェイトを増したほうがよいかも。この気付きが今回最大の収穫です。
アーリーリタイヤについても、悲観的になりすぎず、家族との信頼関係を築きつつ進めていくのがよいとのこと。この点も背中を押してもらいました。学びの多い日となりました。
学びでリッチに、資格リッチでした。それではまた!