トラベラーズチェックって知ってますか?40代以上の人でないと知らないかもしれません。小切手の一種ですが、そのうち換金できなくなってしまうかもしれません。速やかな換金をおすすめします。今回はトラベラーズチェックの換金体験記です。
トラベラーズチェックとは
トラベラーズチェックとは外国旅行者向けの小切手です。日本では「旅行小切手」とも称し、「TC」「T/C」「Cheque」とも略称されます。海外への安全なお金の持ち出し方法として重宝されたので、40代以降の海外旅行経験者はお世話になった人も多いのでは。
トラベラーズチェックにはメリットがいっぱいありました。
・有効期限がない
・旅行前に外貨を用意できる
・不正利用ができない
・多額の現金を持ち歩く必要がない
昔はアメリカンエクスプレスやトーマス・クック、各種金融機関がこぞってトラベラーズチェックを発行していました。ただクレジットカードが普及した現在、日本国内では2014年3月31日にアメリカン・エキスプレスによる発行が終了した後、2020年12月現在、正規に発行している事業者はありません。完全なオワコン(終わっちゃったコンテンツ)となりました。
トラベラーズ廃止 換金できる場所が激減
未使用のトラベラーズチェックは日本円に戻したいですよね。私もいつか使って片付けようと思っていたトラベラーズチェックが引き出しの奥に眠っていました。
2014年の新規発行終了以降、日本国内でトラベラーズチェックを換金できる場所が激減しています。2019年に三井住友銀行はトラベラーズチェックの換金を終了、みずほ銀行や三菱UFJ銀行はまだ換金できる店舗を残していますが、その数を大きく減らしています。
都内の街角でたまに見かけるトラベレックスもトラベラーズチェックの換金をしてくれますが、コロナ禍で店舗を休止したり営業時間を短縮したりしています。来日外国人が激変したためでしょうね。
この傾向はしばらく続くでしょう。いつトラベラーズチェックの換金ができなくなるか分かりませんから、余ったトラベラーズチェックがあれば損得気にせずに思い立ったときに換金するのがよいのではないでしょうか。
トラベラーズチェック換金体験記
1枚だけ残った100米ドルのトラベラーズチェックを日本円に換金してきました。
トラベレックスに来店
今回換金したのは外貨両替専門店のトラベレックス。渋谷マークシティ店は井の頭線渋谷駅の乗り場のあるマークシティの2階にあります。

紺と赤の配色が目印。宝くじ売り場みないな感じで、4畳くらいのスペースで営業しているあれがトラベレックス。見かけるけど自分には縁のない場所と思っていたけど、まさか日本国内で立ち寄ることになるとはね。

これが今回持ち込んだトラベラーズチェック。自分も久しぶりにみました。第一勧業銀行で発行された、トーマス・クックのマスターカードのトラベラーズチェック。第一勧業銀行なんて、みずほ銀行の前身の銀行です。かなりの年季もの。購入時に書いた私のサインも入っています。
トラベラーズチェック換金手続き
換金手続き自体は特に難しいことはありません。店頭でトラベラーズチェックを提示して、換金したい旨を伝えます。以降、以下の流れで進みます。
トラベラーズチェックを店員さんに提示
↓
店員さんが現物確認
(偽物の可能性もありますからね)
↓
使用時サイン欄に記入を求められるのでサイン
↓
身分証明書(運転免許証などで可)の提示
↓
受取額を提示されるので、OKであれば現金を受取
所要時間5分くらい。100米ドルで受け取り額は9,566円でした。二束三文で買い叩かれるかとも思いましたが、杞憂でした。引き出しの隅に眠っていたものが、ちょっとしたお小遣いに変わりました。

トラベラーズチェック1枚だけ持ち込むなんて恥ずかしいなぁと思っていましたが、換金時にそんなことを感じることはありません。
身分証明書はパスポートでなくても大丈夫。注意事項はトラベラーズチェックに事前に書いてあるサインと同じものが求められるので、相続などでサイン入りのものをもらった場合とかは上記の手順で進まないということでしょうか。そんなことからも、早くトラベラーズチェックは片付けてしまったほうがよいでしょう。
最後に
もしもトラベラーズチェックが残っていたら、換金できる場所が減っているので、ちゃっちゃと現金化したほうがよいです。次の海外旅行でとか、為替レートがもっと有利になってからとか考えていたら紙くずになってしまうかも。
実際私のトラベラーズチェックも10年以上使われないままでした。海外ではクレジットカード払いしたほうが楽でトラベラーズチェックの出番はなかったですし、当面海外旅行もできそうにないですしね。
お小遣い稼ぎでちょっとリッチに、資格リッチでした。それではまた!