昨日はマネーの会主催のセミナー、「コロナ移住で見えてきた 働き方、生き方をフォーカスする技術」に参加しました。講師はインデックス投資のコンサルタントとして有名なFPのカン・チュンドさんです。
セミナーの概要
セミナー日時
2020年12月12日 14:00から2時間、Zoomでのオンラインセミナーです。カン・チュンドさんは徳島の自宅兼オフィスから登壇です。
徳島から全国にセミナーができて、それに全国から参加者がいる。ウィズコロナ時代の新しいセミナー様式ですね。
主催者 マネーの会
セミナーの企画は”マネーの会“。コミュニティの女王 中村薫さんが主催する会で、よくセミナーやイベントに参加させてもらっています。
マネーの会 公式ホームページ
このブログでも参加したセミナーは知識の整理のつもりで、記事にしています。
講師 カン・チュンドさん
カン・チュンドさんはインデックス投資アドバイザーとして、日本にインデックス投資という言葉が流行る前からインデックス投資を啓蒙してきた方です。投資信託クリニックを主宰されています。
私はかなり早くにカンさんのインデックス投資セミナーを受ける機会があり、早くからコツコツとインデックスファンドの積立をしてきました。おかげでサラリーマンでも、そこそこの資産を積み上げることができました。とっても感謝してます。本記事では、親しみをこめてカンさんと呼ばせていただきます。
今年の1月にもカンさんの個別コンサルを受けています。そちらの様子はこちらの記事に。
そのカンさん、今年の6月に突然徳島に移住してしまったんです。その体験が今回のセミナー内容、「コロナ移住で見えてきた 働き方、生き方をフォーカスする技術」になりました。
ライフシフトやFIRE(Financial Independence & Early Retire:経済的独立&早期退職)を指向している私としては、非常に興味ある内容です。
セミナーメモ
響いた点を中心に、私的なメモです。要約ではないし、ピントがずれている点もあると思いますが、ご容赦のほど。
移住の理由
3月くらいにコロナは一過性のものでなく、長引くのではないかと思ったそう。これまでのやり方が通用しないと思ったとき、それまで温めていた地方移住を実行に移しました。まず、いくつか候補地を見学。6月に縁も縁もない徳島への移住を決断したそう。
移住にあたり、特に自治体の支援制度などは使わなかったそう。曰く、借りを作りたくなかったから。
3月時点で長引くと思えたのはすごい嗅覚。コロナは最終的に背中を押してくれたものであって、それより前から地方居住は考えていたそうです。3ヶ月で移住を実行するフットワークの軽さも流石です。
なぜ徳島か
場所の決定にあたり、7つの選定基準を決めていたそう。これは参考になるので、引用させてもらいます。
1.人口 10 万~20 万人台の地方都市
2.有名地、観光地ではない「ふつうの町」
3.山と海があって、雪があまり降らない
4.知っている人がひとりもいない
5.空港までそう遠くない
6.実家から3時間以内で行ける
7.WiFi 環境が良好
人口 10 万~20 万人台というのは、都会の匿名性と便利さ、地方の居心地のよさの両方を享受できる都市のサイズだそう。確かに田舎にいくと、地域コミュニティや地縁が面倒なので、大事なポイントでしょう。目立たないようにしているとの話も。
あと仕事をする上で東京に出やすいこと、通信インフラがしっかりしていることは大事。住む場所から空港までの時間や、光回線の世帯普及率などを候補地のなかで比較したそうです。
自分なりの移住先選定条件を決めておくのがよいということですね。
完全オンライン化への舵切り
FPのコンサル業務は「完全オンライン相談」の看板を掲げたそう。「対面相談」も「オンライン相談」も両方やりますだと、オンライン相談のほうがオマケのようにお客様に感じさせかねない。カンさん的には対面コンサルにこだわりがあったけど、思いきって「完全オンライン相談」としたとのこと。
これは今のところ予想以上にお客様にメリットがあった手応えを感じているけど、コロナ禍が収まったらある程度リアル相談に人が流れていくだろうことも予想しているとのこと。
お金の話
徳島は賃料も食材もとても安い。コンビニとか近くにないから無駄遣いもしない。良質な食材で生活していくスタイルに変わったことはカンさん自身、変化に驚きだったそう。
また地方移住の前後で可処分所得は変わったが、同じく可処分時間も変わったとのこと。つまり自由にできる時間がとても増えたとそう。人生は結局、お金と時間のバランス作業。どうバランスを取るかは、個人の考え方次第ということです。
50代は地方移住と相性がいい
若いときは刺激の多い都会で過ごすことがオススメ。その時期も過ぎて、体力も能力もある50代は、地方移住するのにちょうどいいタイミングだと思うとのこと。
死ぬ前にする後悔トップ2が以下だそう。
「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
「働き過ぎなければよかった」
60歳まで働いて「働き過ぎなければよかった」は人生もったいない。
私もちょうど50代。いいタイミングとなってます。
まとめ
インデックスセミナーを受けて以降、カンさんにはずっと個人コンサル受けたいと思っていたのを、今年1月に思い切って実現させました。まさかそれが対面コンサルのほぼ最後の時期だったとは、ちょっと感慨深いです。徳島に移住したと聞いたときにはビックリしましたが、今回のセミナーを聞いて、いろいろと納得しました。やはりこれからは場所に縛られない働き方・生き方を目指したいです。
今回のセミナーを聞いて、インデックス投資のセミナーを聞いたときのことを思い出していました。インデックス投資にしても、地方移住にしても、カンさんはこれからくるトレンドを先行して実践している方だなと。
住む場所を変えて生き方を変えるということの実践例を見せてもらいました。「50代は地方移住と相性がいい」は今回教わったパワーワード。コロナ禍で止まっている私の二拠点生活ですが、やり方を変えて形にしていきたいですね。
地方移住で人生リッチに、資格リッチでした。それではまた!
カン・チュンドさんの書籍です。