ソフトバンクから楽天モバイル（UN-LIMIT)に乗り換えて1週間が立ちました。その使用感をレポートします。
2020年8月1日時点の、あくまで個人的感想です。
今回の記事の前提条件
1週間前にソフトバンクから楽天モバイルにMNPしました。契約プランはRakuten UN-LIMIT（ラクテン アンリミット）。このUN-LIMIT、嘘みたいにお得なプランです。
・月額2,980円
・楽天回線エリア内であればデータ通信は無制限
・音声通話もアプリを使えばかけ放題
・先着300万名はプラン料金が1年間無料
・楽天ポイントでのキャッシュバックも豊富
このプランの落とし穴は「楽天回線エリア内であれば」の部分。楽天回線エリアというのは、東京、名古屋、大阪など大都市部のかなり限られたエリア。自分の生活圏内の大部分が楽天回線エリアに入っているかどうかか、楽天モバイル乗り換えの成功か失敗かの分かれ目です。
ちなみに楽天回線エリア外はパートナー回線（auの回線）で5GB/月まで使えます。容量を使い切ったあとも最大1Mbpsで接続可能です。
私の活動範囲
私の主な活動範囲は神奈川と東京。楽天モバイルのサイト情報によれば、楽天回線エリア内です。この一週間で神奈川県）川崎市、東京都）練馬区や港区、埼玉県）和光市といった範囲を移動してます。
このご時勢ですが、仕事なのでご了承ください。
私のスマホ
スマホはこの乗換に合わせてiPhone SEのSIMフリー版を購入。eSIMに楽天モバイルの情報を登録して使っています。楽天モバイルではiPhoneは制限付き利用可のスマホです。
楽天UN-LIMITを一週間使ってダメだった点
結論から言えば「不便になったけど料金に見合っているから問題ない」です。それではこの1週間使ってみて感じたことを挙げてみます。
室内で楽天回線に繋げない
使用1日目。職場に着くまで楽天LTEはアンテナ3本。自宅と職場間での利用に問題ない、と思った矢先に事件は起こりました。なんと職場の自席での楽天LTEはアンテナ1本。Webはほぼ見れないし、仕事で利用するIP電話アプリやメッセンジャーはほぼ使えません。ソフトバンクのときは、安定のアンテナ3本だったのに・・・。まさか楽天回線エリア内でも室内だと使えないとは。仕事でも個人スマホを利用しているので、職場でスマホが使えないのは致命的です。
幸いパソコン用に容量無制限の”どんなときもWiFi”というWiFiルータをいつも携帯しているので、WiFiルータ経由でスマホを利用し続けることができました。もちろん音声通話も。携帯WiFiを持っていなかったら完全に詰んでたかも。
割と繋がりが悪い気が
楽天回線圏内での高速通信がウリですけど、安定3本でも通信が安定しないなぁと利用初日に感じました。ドラクエウォークというスマホゲームを使ってみると、アンテナ3本の屋外でも以前よりゲームの動作が遅かったり、「つながらないのでリトライしますか」とでることが。楽天モバイル、ダメかもと思った利用初日。
でも2日目から慣れたのか、つながらないなぁと思うことはかなりなくなりました。繋がりにくかったのがたまたま初日だったのか、それとも慣れて気にならなくなったのか。多分後者だと思います。慣れってすごい。
楽天回線エリア外にでると圏外になる
埼玉県の和光市駅で降りた際、スマホが圏外になっていました。楽天回線外になっても、au回線に切り替わるはずだから、本来圏外にならないはず。
乗り換え時に楽天モバイルの人が、「楽天モバイルの機器以外はパートナー回線との切替がうまくいかないことがある。ゴニョゴニョ」といっていたのはこのことか。どうしたらパートナー回線に繋がるんだ？
WiFiでiPhoneをネットに繋げて調べると、対処法がありました。圏外病というらしい（笑）
基本的に設定アプリ内でモバイルデータ通信や機内モードへの切り替えをON/OFFすれば治る確度が高いそう。私はこれを試す前に東京都成増に移動してしまい、楽天回線復活となりました。和光市と成増、隣なのに埼玉は繋がらない？ 翔んで埼玉！?
パートナー回線を使っているタイミングが分からない
楽天回線エリア内でも地下鉄とかはパートナー回線が使われると聞きました。ちゃんと自動で回線が切り替わっていることもあるようですが、できるだけパートナー回線の5GBは温存しておきたい。パートナー回線のときは不要不急の動画とか見ないとかしたいけど、いつパートナー回線が使われているか分からないのは不便です。
電話帳が貧弱
電話（音声通話）やSMSを無料にするには”Rakuten Linkアプリ”というアプリを使う必要があるのですが、このアプリの電話帳はiPhoneの連絡先に登録されているすべての連絡先を表示します。検索機能はありますが、グループ分け機能はなし。
致命的なのは、よく使う連絡先の表示機能がないこと。いまのところ通話履歴で代用していますが、よく使う連絡先の登録機能の実装は切に願います。
楽天UN-LIMITを一週間使って良かった点
とにかく安い、というか無料
ダメな点は多々ありますが、UN-LIMITは1年間タダです。タダのものに文句つけるのもお門違いかと。無料でそこそこスマホが使えるなんて、有り難いことかも。利用2日目にこのことに思い至って、すごい楽になりました。
今までの通信費は
ソフトバンクの携帯料金 約8,000円/月
＋ どんなときもWiFi 3,828円/月
だったのが、UN-LIMITの無料期間中は、どんなときもWiFiの料金だけで済みます。
データ使用量無制限の どんなときもWiFi は二拠点生活してる私には不可欠なのですが、実のところ稼働率はかなり低かったのです。日々必要になったことで、料金相応に有効活用されるようになりました。
データ使用量無制限は気楽
UN-LIMITは楽天回線エリア内ではデータ使用量無制限。携帯で動画を見る習慣はないのですが、データ量を気にしなくてよいなら、見たい動画はいっぱいあります。生活スタイルが代わりそう。
それにいつでも確実に繋がれば、携帯WiFiも不要になる日もくるかもしれません。
今後が楽しみなサービス
今後、楽天モバイルの基地局整備は進んでいくので、通信品質やエリアは今より悪くなることはないはず。障害は何度かあるかもしれませんけどね。
楽天モバイルの採用している技術は完全仮想化のネットワークということで、技術オタクにとってはちょっとワクワクするもの。eSIMの対応なんかも、3大キャリア（docomo,au,softbank）にない姿勢ですしね。面白いサービスを受けられそうで、楽しみです。
で、Rakuten UN-LIMITを人に勧められるか
Rakuten UN-LIMITを人に勧められるかというと、ちょっと難しい。3大キャリアと同等のどこでもつながる、いつでも使えるという絶対の安心感はないからです。
ただWiFiルータの併用で、繋がらないリスクは軽減できます。ちょっとくらい電話やSNSが繋がらなくても料金が安いならいいやと割り切れる人、楽天回線エリアに生活圏がある人なら、一気におすすめに変わります。
私は月々の携帯料金がグンと減るし、楽天モバイルとWiFiルータの併用で通信に困らないことは分かったので、今はとっても満足しています。
