アーリーリタイアに向けて、自分を奮い立たせる本に出会いました。「最速で経済的自立を実現する方法 FIRE」。多くのサラリーマン、OLに読んでもらいたい本です(みんながFIREすると会社を支える労働者がいなくなっちゃいますが)
FIREとは
”FIRE”とはFinancial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア)の頭文字をつなげたもの。会社に雇われる身分からの解放、といった意味を持ちます。英語のfireは「火」という意味の他に、動詞で「クビにする」という意味もあります。きっとそれとも掛けてます。
節約と貯蓄に励み、金融資産や不動産などの不労所得だけで生活できるような資産を準備できたら、早期リタイヤして自分のやりたいことをやる。そんな生き方を提唱しているのがこの「最速で経済的自立を実現する方法 FIRE」という本です。ずっと社畜なんて言われるの嫌でしょ? 私が20年以上前から目指していた到達点への行き方をまとめて書いてくれたような本です。
この本の内容
著者はグラント・サバディエ。貯蓄ゼロから5年で経済的自立を達成。移行はMillennial Moneyというサイトを立ち上げ、FIREの啓蒙活動を行っている人です。
経済的自立を成し遂げるためのポイントを、私の理解で書いてみます。
自分の立ち位置の確認
今どのくらい資産をもっているか、そしてどのくらい資産を持てば経済的自立ができるか把握する。
【現在の仕事の稼ぎ力のアップ】
今はしゃかりきで働く。
今ついてる仕事からより稼ぐ方法。副業とかで稼ぎを多くする方法を考える。
【節約】
これ一番大事。節約で出ていくお金ととにかく減らす。貯蓄に回すお金をとにかく増やす。
1年間にかかる生活費が減れば、早期リタイヤできる年はグッと近づく。
【貯蓄(投資)】
節約でつくったお金を貯蓄と投資にまわす。インデックスファンドのような手数料の安いファンドを選ぶ。
【不動産投資】
不動産も経済的自立のためのツールとして重要。
【早期リタイヤ】
リタイヤ後にどう生きるか。プランなしでの早期リタイヤはむなしい。
FIREを読んだ感想
金融商品とか税制がアメリカのものなので、ちょっと分かりにくい点あり。本書中のお金の単位はすべてドルなので、日本円でいくらくらいの話をしているか、ドル円換算するのも面倒なとこあります。私はドルに100掛けて、日本円をイメージしてました。概ね経済的自立は1億円を考えていればよいかと。文字数も多いのでとっつきにくいかもしれません。
ただサラリーマン生活から抜け出したいなら、読むべし。分からない言葉も分かるように勉強していけばいいんです。グラントもお金の勉強が一番大事といっています。そして書かれていることを真似て、行動に移すべきで。自分の未来がイメージできないなら、日々の生活に流されるだけですから。
「FIRE」は、かつて私に経済的独立を啓蒙してくれた「金持ち父さん 貧乏父さん」や「ゴミ投資家シリーズ」(いまでは手に入らないけど、手に入るなら読んでほしい)が令和版にアップデートされたような本です。
私は20年以上かかってFIREに近づいてきましたが、本書に書かれた内容に近いルートを通ってくることができました。FIREを読んで、やってきたことが正しかったんだと思いましたし、気持ちも新たに頑張る気持ちになりました。
記事で挙げた他の本はこちらです。