私の周りでは持っている人がほとんどいないマイナンバーカード。カード管理の手間(失くすなとか、個人番号をみせるなとか、5年に1回更新しろとか)ばかり国民に押し付けて、その割にメリットは少ないから、当然だとは思います。
が、私がマイナンバーカードを持ってて、「持っててよかった」と思うことも何度かあったので挙げてみたいと思います。
マイナンバーカードのメリット
確定申告がオンラインで完結する
一番のメリットはこれでしょう。確定申告をオンラインだけで完結させるには、マイナンバーカードとカードリーダーが必要です。私は2回確定申告の電子申請をしましたが、慣れると簡単で早くできます。確定申告書を印刷して、領収書と一緒に封筒で送っていた手間がウソのよう。
電子申請に必要なICカードリーダー
また還付金が振り込まれるまでの期間も、心なし早い気がしました。電子申請をできるようにするまでの初期設定は面倒ですけど、確定申告を毎年やっている人ならやって損はないかと。
本人確認書類として意外と優秀
顔写真付きの本人確認書類の提出を求められることがあります。定番は運転免許書でしょうか、この場合”表”と”裏”の両方のコピーの提出を求められます。住所など記載事項に変更があった場合、裏面に手書きされるからです。
一方マイナンバーカードなら顔写真のある表面に、常に最新の住所が記載されているので、表面だけのコピー提出で済みます。ささやかながらコピー1回分の手間が節約できるのがうれしい。
住民票がコンビニでとれる
意外と重宝しているのが、コンビニのマルチプリンタで住民票が取得できること。住民票が必要な局面って人生でそうないかもしれませんが、私のように資格取得を趣味にしていると、国家資格など住民票を求められることがあります。住民票取得のためにわざわざ役所に行かなくてよいのは、とても助かります。

印鑑証明書もコンビニでとれる
実はこのことでマイナンバーカードを再評価しました。コンビニで受け取れる自治体の証明書は「住民票」程度かと思ったら「印鑑証明書」もOKでした。なんども住民票はとるのに使っていたのに気が付かなかった。あと各種税証明もOKです。

実は相続の関係でたくさんの印鑑証明が必要になりました。印鑑証明書のコピーの提出はだめで原紙提出なんですが、直接金融機関の窓口に行った場合は向こうでコピーして、原本は返してくれる場合がほとんど。証明書は300円以上するものなので必要最低限の枚数分で済ましたい。コンビニでいつでもとれるなら、余分に役所でもらってくる必要がなくなります。
また自分の住んでる自治体内のコンビニでしか取得できないかと思いきや、他県のコンビニのマルチコピー機でも住民票も印鑑証明書も出力できました。私のように「住民票は都会」、「相続関連で手続きが必要なのは田舎」という場合に、田舎のほうで住民票や印鑑証明書が取得できて大変助かりました。
戸籍謄本の取得は注意が必要
私のように居住地と本籍地が違うことがありますね。私は住民票は川崎市、本籍は長野にあります。戸籍謄本は本籍地発行の証明書なので、川崎市で発行されたマイナンバーカードではエラーになって戸籍謄本がとれませんでした。ダメかとがっかりしましたが、「本籍地の市区町村への利用申請」という事前手続きが必要だと後から知りました。こんな感じにマイナンバーカードを育ててくことも必要です。
まとめ
イマイチ流行らないマイナンバーカード。私も酔狂でマイナンバーを取得したクチ。確定申告くらいなら無理に電子申請しなくてもよい訳ですし。使い道ほとんどないなと思っていましたが、最近証明書の取得で重宝するようになりました。ちょっと電子政府的な未来を感じています。もちろん、この程度でなくもっともっと便利になって欲しいですけどね。
マイナンバーカードは発行に時間がかかるので、必要性を感じたときには既に入手が間に合わなかったりします。事前に入手しておくことが肝要かと。
資産形成をしていく上で税とか相続とか、お金まわりに絡んでくるのがマイナンバーカード。まずは未来を感じるため、作ってみることから初めてみるのも面白いかと。